部活動ができる期間は2年半だといわれていますが、休みなどを考慮すると実質活動できるのは800日程度になります。その期間で様々なスキルを落とし込み、チームとしての強化を行っていかなくてはなりません。 これは時間や場所に制約のある公立校では、なかなか大変な現実だといえるでしょう。この厳しい制約の中、何度も山口県を制し、2015年には中国大会で優勝するなど、近年公立ながら結果を残した徳地中学校・中川先生の「勝つための指導法」を収録しました。
ベースにあるのが中川先生の「選手が“みずから”うまくなっていく」指導術です。
練習ではあえて細かい指示を出さないかわりに、いろいろな条件を与えることで、その条件をクリアするために何をすればいいか、選手たちは自分で試行錯誤をしていくことになるのです。 毎日行うスキル練習にも一工夫を加え、日数を経るごとに上達ができるよう組み立てています。また、実戦に活きる練習を多く取り入れ、ゲームに強い選手を育成することを目指しています。