アクティブ・ラーニング(以下A.L.)の中でも、最も質の高い学びをもたらすのが「協同(協働)学習」です。次期学習指導要領では、教師主導による講義型の授業スタイルから、学習者同士が協同しながら主体的に深い学びを行うA.L.の視点を取り入れた授業スタイルへと転換する方針が打ち出されています。
英語科ではペアやグループを取り入れた授業も見られるものの、伝統的な講義スタイルに慣れ親しんだ教師にとって、A.L.への転換は容易ではありません。形のみ真似て、結果的に授業の質を低下させることも懸念されます。「学習者同士が関わり合い、高め合う必然性」をいかに組み込むかということが重要となるのです。
本作では、各地で先駆的に協同授業を取り入れている中・高の先生方の実践例を紹介。あまり過度の準備を必要とせずに実践可能な学習活動や授業展開をメインに取り上げました。