股関節は身体の中で極めて重要な位置にあり、下肢や体幹、上肢にも影響を与えています。そしてヒトの骨盤は直立のためのデザインをしているということが大きな特徴となっています。
この動画では「ヒトは直立二足動物である」ということを前提に、様々な角度から股関節の特徴や関連する筋の活動、股関節のシステム、そして股関節にどのようにアプローチしていくかについて紹介しています。 股関節は生体では70度前後しか曲がらないため、座位は必ずしも安楽な姿勢ではないのです。しかし直立の姿勢はほとんどオートマティックなものであり、必ずしも難しいものではありません。そしてそうすることが、肩関節や足関節、足趾にも影響を及ぼすことになるのです。
ここでは脳卒中の患者さんをイメージした内容を取り上げていますが、脊髄損傷や大腿骨頚部骨折の患者さんの場合も同様に考えることができますし、腰痛の患者さんにも考え方を発展させることができる内容となっています。
■実技・解説:吉尾 雅春(千里リハビリテーション病院副院長/理学療法士)