スポーツ選手のリハビリテーションは怪我や故障を起こした選手に対応していますが、その考え方や技術の応用範囲はスポーツ選手にとどまらず、高齢者の運動療法にも広く発展できます。いつまでも自分の力で歩けること。
それは高齢者にとって大きな喜びになります。歩くためには「筋力」「バランス」「持久力」「協調性」「巧緻性」など、様々な体力要素が必要になります。 高齢者が低下した体力レベルをうまく他の体力要素でカバーして歩行するということは、スポーツ選手が記録の更新をめざすことと同じかもしれません。
加齢によって確実に体力は衰え、筋力も減少します。そして、いつかは要介護状態になるでしょう。その忍び寄る不安に、備えておくべき対策があるのです。
健康状態を維持し、健康寿命を延ばすことで『QOL(Quality of life)』すなわち「生活の満足度」や「生き甲斐」を拡大し、健康増進につながります。
この動画では、高齢者の健康増進、介護予防のための様々な運動療法を紹介しています。理学療法士、医師、運動器疾患のリハビリテーションに従事されている方。また高齢者を介護する職種や看護職を目指す方の教材として、是非お役立てください!
■指導・解説:
浦辺 幸夫
広島大学大学院保健学研究科スポーツリハビリテーション学研究室教授、
医学博士/理学療法士
■実技:
金澤 浩(マッターホルンリハビリテーション病院リハビリテーション部部長/理学療法士)
山本 圭彦(福原リハビリテーション整形外科内科医院リハビリテーション科主任/理学療法士)
浦辺 直子(介護老人保健施設三滝ひまわり/理学療法士)
■撮影協力:マッターホルンリハビリテーション病院