養護教諭の多くの方は女性です。そのため「男子生徒の性の悩み」に適切に関われない、知識も経験も不十分と思っていないでしょうか。岩室先生は「男子の性教育を男たちに任せるのはダメ」と言い続けています。なぜなら男たちは、「放っておけば自然に覚え、悩みも解消する」と自分の経験に基づいて判断したり、「とてもそんな恥ずかしいことを口に出せない」としてごまかしたりしがちだからです。
一方で女性は、わからないからこそ科学的に学習した知識と共に、異性愛者であれば、男性のパートナーに期待する客観的なメッセージを伝えることができます。その際の生徒さんとのコミュニケーションの基本は「分かち合い」、「対話」です。基本姿勢は相手に対する肯定的な態度で、相手を変えることを目指すのではなく、「あなたのことをもっと知りたい」という姿勢で相手に学ぶつもりになることです。
岩室先生の温かい言葉ひとつひとつが、明日からの生徒との対話に変化をもたらすことでしょう。
※この映像は2022年10月に行われたセミナーを撮影・編集したものです。
■講師:岩室 紳也(いわむろ しんや) オフィスいわむろ 代表