新型コロナウイルス感染症の拡大により「新しい生活様式」を取り入れた高等学校において、教室の常時換気による温度変化の影響によって、月経痛が悪化した女子生徒が増加していることが明らかになったという報告があります。
養護教諭は、月経痛を訴えて保健室に来室する生徒のために月経痛時のセルフケアや鎮痛剤の使用について具体的な指導を行う機会が多く、その経験を生かし児童生徒の月経痛への対処法習得に関してきめ細かな保健教育を行うことができると考えます。
本講義では、養護教諭が行っている月経痛の対処法に関する保健教育の実態から、児童生徒が月経困難症に適切に対処できるように教育する方法についてご講義をしていただきます。
また、元病院薬剤師の鎌田泉氏により、月経困難症についての解説、鎮痛剤の使用方法等について最新の知見に基づいたご講演をお願いしております。
※この映像は2022年10月に行われたセミナーを撮影・編集したものです。
■講師:大川 尚子(おおかわ なおこ) 京都女子大学 発達教育学部 教授