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患者さんが病院に掛かる理由のひとつ「痛み」―
痛みといってもさまざまな種類や症状があります。リハビリテーション分野で解決できる・緩和できる・付き合い方などを、「疼痛」について日々研究・研鑽を積んでいる理学療法士の方々に、各分野から解説・実践していただきました。
今後さらなる発展を遂げる「疼痛リハ」、患者さんに少しでも安心を抱いていただけるように、本シリーズで知識と技術を学んでください。
痛みの評価には多角的な視点が必要となります。ここでは急性痛に関して、器質的な側面、心理的な側面、認知的な側面、そして感作の側面から、痛みの評価と治療コンセプトを解説いたします。 ■解説:平川 善之(福岡リハビリテーション病院/理学療法士・健康科学博士)
発生機序に基づく膝痛の分類として、主に侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・侵害可塑性疼痛の3つの項目について説明し、その後それぞれの評価・治療について解説いたします。後半では伏在神経に対する徒手検査や痛みの再現性に対する評価など、実技を通して視覚的にお伝えしていきます。 ■解説:田中 創 福岡整形外科病院 リハビリテーション科 愛知医科大学大学院研究科 臨床医学系専攻 統合疼痛医学教室 理学療法士
頸部痛は世界的に最も主要な障害の一つであり、人口の67%が生活のある段階で首の痛みを経験すると報告されています。多くの患者が長期にわたり痛みや障害を経験することも頸部痛特有の病態です。痛みの構成要素は患者によって異なるため、多角的な視点から病状を捉えることが重要になります。ここでは頸部痛の病態を構造・中枢・認知の3つに分類し解説いたします。 ■解説:山下 裕(医療法人森永整形外科医院/理学療法士)
現在、日本人の2人に1人が生涯でがんになると言われていますが、医療と技術の進歩によりがんによる死亡率は年々減少しています。しかし、がんサバイバーの約50%が慢性痛によって身体・精神機能の増悪、QOLが低下したと報告されています。ここではがん性疼痛の定義や症例、予防期・回復期・維持期・緩和期とその時期に合わせたリハビリテーションを解説いたします。 ■解説:萬福 允博(乳腺ケア 泉州クリニック)
中枢性感作及びPain Neuroscience Education(PNE)がテーマ。実際の症例を提示し、評価やリハビリによる身体の変化まで解説します。そして、周術期におけるPNEに着目し、周術期の疼痛、神経、科学的教育を用いた介入の必要性をお伝えします。 解説:田中 克宜(田辺整形外科上本町クリニック リハビリテーション科/理学療法士)
「痛み」のメカニズムの根幹を理解するために、疼痛リハビリテーションに必要な基礎知識を解説します。さらに、評価から治療法を選択できるよう、臨床で必要な評価や患者教育、治療的アプローチについて解説します。各論の前提となる知識ですので、まずはここから学んでいただければと思います。 解説:西上 智彦(県立広島大学 保健福祉学部 理学療法学科 教授/理学療法士)
腰痛のマネジメントをテーマに、最新の知見をもとに詳細なデータを提示しながら、腰痛の疫学や評価・治療について事細かに解説します。 腰痛マネジメントの研究は日々進められ、国際的にも一つの流れが出来つつあります。この動画が腰痛の新たな理解につながることと思います。 ■解説:山下 浩史(スカイ整形外科クリニック/理学療法士)
難治性疼痛の代表例である複合性局所疼痛症候群。ここでは、慢性期のCRPS患者を治療していく上で必要な知識、評価法、リハビリテーションについて解説します。多面的・多角的な評価により、症例の問題点を的確に捉え、症状・病態に合わせたリハビリテーション介入を実施することが重要になります。 ■解説:壬生 彰(甲南女子大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科/理学療法士)
慢性疼痛治療では、痛みの軽減が第一目標ではなく、治療による副作用をできるだけ少なくしながら痛みの管理を行い、患者のQOLやADLを向上させることが重要です。 ここでは、慢性痛に関するエビデンスをもとに様々な介入方法を検討し、それぞれの介入戦略について解説します。 解説:久郷 真人(滋賀医科大学医学部附属病院 リハビリテーション部/理学療法士)