旧ユーゴスラビア代表(90年W杯ベスト8)や数々の名門クラブチームを栄冠へと導いた名将として名高いオシム氏が、2003年ジェフユナイテッド市原・千葉の監督に就任し、わずか1年目からJリーグ上位でコンスタントに戦うチームへと成長させました。このビデオでは、2004年夏に行われたトレーニングキャンプをもとに、オシムサッカーの神髄に迫りました。日本だけではなく世界が注目する、オシム監督の指導スタイルをご覧ください!
<オシム監督の指導の特徴>
★その日の練習メニューを知っているのは、オシム監督だけ…。オシム監督は練習メニューをグラウンドに出るまで決めません。その日の選手や、天候、ピッチなどの状況によって臨機応変にプログラムを考えます。また、練習はバリエーション豊富に次々と変化し、その順番も前の練習をうけて次の練習が展開しているので、1日の練習メニューには1つの流れがあります。
★多色のビブスで色分けされた選手が走り回る…。一見すると走ることが多いように見えますが、ただ単に走っているのではありません。走りながら状況を見て、的確に判断し、ボールも選手も常に動いています。走力だけではなく、判断力を養うために常に頭を使った練習がオシムトレーニングの神髄になります。
★リスクを冒して戦っていく攻撃的サッカーを求めて…。リスクを冒してまで積極的にプレイを仕掛けていくには、技術的にも体力的にも高い能力が要求されます。そのためには必然的に練習もハードに、練習試合も多く行われています。通常、練習試合は毎週水曜日。練習は試合のための練習であって、試合から学ぶものが多いからです。試合の中で起きる様々な状況の変化において、個々の選手が最善の判断をし、その展開にチーム全体が柔軟に対応できる攻撃的なサッカーこそが、オシム監督が求める理想のサッカーと言えます。