「理想は、選手が自ら考えて、自主的に練習や試合に取り組むことです」。ソフトテニスに限らず、多くのスポーツ指導者はこのように言います。しかしこの理想は、多くの現場で達成されていないのも現実だといえます。この作品では、選手自身が「解説者」となり、ドリルや練習法の紹介をしていきます。なにを、どのように、どんな意図で行うのか。全てを理解したうえで、選手たちは解説をします。またそれだけでなく、出てきた課題を指摘する「指導」も同時に行います。問題があればその場でミーティングをし、解決してから修正していく。このとき、監督はその様子を観察しているだけ。コート上の主役は選手たちなのです。もちろん、ドリル内容にもこだわっています。全日本U17女子監督の岡村先生が考え、工夫を凝らした練習法は中学生にも高校生にもぴったりです。ただ、その内容を選手にきっちりと理解させることが重要です。どうすれば選手の自主性を高められるか、やる気を引き出せるか、そんなお悩みをお持ちの方におススメの作品です。
■指導・解説:岡村 勝幸(全日本U17女子監督/甲斐市立双葉中学校ソフトテニス部監督)