初めてハンドボールに触れる子たちに何から教えたらいいのか。悩んでいる監督、コーチは多いと思います。
ハンドボールのよさである「思い切り走って、跳んで、投げる」を大切にしながら、なおかつそれだけではないハンドボールの深みのある部分を伝えていけたら――そういった我々のリクエストに、元日本代表キャプテンの東俊介さんが答えてくれました。
東さんは「ハンドボールを知らない人に伝えるのが、本当の普及活動だ」とのポリシーのもと、初心者のための講習会を数多く行ってきました。子供から大人まで、ハンドボールをやったことのない人たちに動きを教えて、2時間後には全員で試合ができるレベルまで持っていくノウハウを持っています。初心者向けのメニューを組む際に、東さんはハンドボールに必要な要素を分解して「なぜ必要なのか」を考えたと言います。そして「運動ができる、できないは関係なく、みんなが楽しめるように」工夫しています。誰もがハンドボールを楽しめて、ハンドボールの全体像を理解できるためのノウハウを、惜しみなく提供してくれました。
今回の映像はライブ形式で3枚組になっています。
「3枚組は多いよ」と思う方も多いかもしれません。でも、編集で削れるところがほとんどありませんでした。東さんの指導にストーリー性があるので、全体を通して見てほしいのです。流れがあって、大事な部分がわかりやすいから、何度見直しても飽きません。ライブ形式なので、東さんが練習でどういった声かけをしているかもよくわかります。
初心者指導の決定版とも言える本作には、ハンドボールを理解するための様々なヒントが盛り込まれています。
初心者のためだけでなく、監督、コーチが体系立ててハンドボールを整理するのにも役立つでしょう。
ただ体をほぐすだけでなく、ハンドボールに欠かせない状況判断力も養います。パスの基本動作を確認して、速くて正確なパスを投げられるようにします。
■イントロダクション