花咲徳栄高校には投手育成のための「秘伝」があります。
これは前監督であった、故・稲垣人司氏が長年積み重ねてきた投手育成理論をまとめたもので、計6名ものプロ投手を輩出した秘訣でもあります。
これを稲垣氏の教え子でもある岩井先生がさらに精査し、今回その全貌を明らかにしてくれました。
3大指導ポイント「重心移動」「リリースポイント」「フィニッシュの形」を中心に、花咲徳栄が理想とする投球フォームを確立して行きます。
そのなかでも特筆すべきは『①・②・③』と呼ばれる投球フォームづくりのドリルです。投球フォームを局面ごとに分けて体系化し、3種類の投げ方でフォームとコントロールとスピードを同時に強化します。作品内ではこれらのポイントを意識するために、どのようにアプローチしていくかを丁寧に解説しています。
「投手はフォームがすべて」「アウトローへ狙って投げるのではなく、そこへ行くようなフォームをつくる」といった考え方のもと、細かい部分にまでメスを入れていきます。
後半部分では、トレーニングの考え方、注意点も詳しく紹介します!「リリース」を意識した指先の強化から、理想的な「重心移動」「フィニッシュの形」を作るための上半身・下半身の強化まで、ひとつひとつがこれまでの投手育成理論に従って明確な意図を持って組まれており、これを取り入れることでフォーム・コントロール・スピードの強化が確かなものとなります。