バランスを制し、投げ勝つ柔道~小川道場のしっかり組む投技の基本と実践~
高校から柔道を始めわずか4年半で世界の頂点に登り詰めた柔道家であり、また現在は後世に柔道の素晴しさを伝えるために自ら道場を開き全国大会にて目覚しい活躍を遂げている小川直也氏。その小川氏が現役時代から培った経験をもとに、小・中学生に必要な必須技術を紹介します。
小川氏のモットーでもある『柔道はバランスとバランスの戦い』。相手のバランスを崩すためにはまず組み手をしっかりと指導し、そのあとに柔道の幅をつけるための足技。そして、勝負を決める投技と指導を行っていきます。また、小川道場では小学生や初心者には背負い投げを教えません。背負い投げをかけ切るにはある一定の練習が必要で、その前に指導してしまうとかけ逃げや、かけ切らずに倒れてしまうことが多く、大きな一本を獲る柔道の弊害となってしまいます。
積極的に仕掛ける小川道場の『投げ勝つ柔道』をご覧ください。
相手に技をかけるために、第一に考えないといけない組み手。組み手次第では相手を制すことが出来てしまう技術です。また、しっかりと組んだ後に重要になる足技は、一本を獲ることもさることながら相手のバランスを崩し、投げ技へ連絡するためにも重要な技術です。しっかした足技の技術が柔道選手としての『幅』へとつながります。
●はじめに…
バランスとバランスの対決について/しっかり組み、勝ち負けにこだわらず技をかけて上達する/中学柔道へのヒントなど