プロ野球や甲子園で活躍する選手達を数多く輩出している、多久市立中央中学校野球部。公立中学校でありながら、2年半をかけて全国レベルのチームをつくり上げるために「負けない野球」を提唱し続ける平野友次監督。その独特の指導法は一見の価値があります!多久中央中の練習には、いくつかの特徴があります。1つ目に挙げられるのが、キャッチボールやトスバッティングにカバーをつけないことです。取れない打球を打ったら打った側の責任、暴投は投げた側の責任でボールを捕りにいきます。捕ってもらうのではなく、捕れるところに返球することが基本にあるからです。2つ目に挙げられるのが、基本的なキャッチボールでも、常に競争意識を持って行っています。試合と同じように練習でも緊張感を持ち、正確なプレーを行うために回数を決めて競い合います。そして最後の選手には罰(ダッシュ等)を与えています。競争の中で、常にお互いを高め合うことを心掛けています。3つ目に挙げられるのが、攻守を考えながら同時に練習を行っています。短い練習時間を効率よく使うために、攻撃的なバッティング練習をしながら守備練習も同時にできるように工夫されています。試合を意識して様々なケースを想定しながら行います。これらのことから、平野監督の実践を重んじる指導法を伺うことができます。一球一球を大切にする一人一人の高い意識と、チーム全員の競争意識が粘り強さを生み「負けない野球」を実現させるのです。今回のビデオでは、多久中央中が普段おこなっている練習の中でも戦術面の指導を絡め、効率的で実践的な練習をたくさん紹介しています。このシリーズで負けない野球のできるチームづくりのために、是非お役立て下さい!