「練習の8割は実戦形式です」というのは伊勢学園・山田恵監督。
単純なノックやフリー打撃などはほとんど行わず、ランナーをつけた実戦練習を繰り返してチームをつくり上げてきたといいます。その効果は、3年連続のインターハイ出場や2011年のインターハイ3位という結果が物語っています。
今回紹介するのは、そんな伊勢学園で実際に行われている「実戦練習」です。テーマを攻撃と守備に大別し、それぞれにおいて「作戦」の意識を選手に植え付けていくことを目的としています。ランナーが1塁にいるときにどんなバッティングをすべきか、1・3塁の場面でどういう守備をすべきか。指導者が目的をはっきりさせ、何度も繰り返し行っていくことで、試合で活きる選手の意識が育っていくのです。
内容は、点が取れなくても勝てるチーム、点を与えないチームづくりに欠かせない要素ばかり。多くの修羅場をくぐってきたベテラン・山田監督の指導を、ぜひこの1本で味わってみてください!
置きティやマシーンを用いて、実際にランナーをつけた形で練習を行います。アウトカウントやランナーの位置を考えつつ、選手自らが考えながらプレーを進めていきます。後半には指導者必見の「ノックの打ち方」を収録。 今日のノックから使える技術が盛りだくさんです。
■イントロダクション