ソフトボール指導者にとって頭を悩ます問題のひとつに、「ビギナーの指導」があります。
特に中学校の部活には経験者ばかりでなく、完全な初心者も多く入部してきます。仮に経験があったとしても、技術的にも体力的にも、まだまだ未発達な選手が多いのが実情です。
しかし、こうした選手たちを教えることが意外と難しい。それだけに、これまでにも様々な方法が提案されています。ボールの握り方、バットの振り方、初心者の練習方法… いろいろな切り口のものがありますが、なかなか上達につながらないと感じられているのではないでしょうか。
そこでこの動画では、これまでの常識を覆すような“ビギナー向け”の指導・練習方法を紹介します。
ビギナーを教えるとき、ついやってしまうのが「投げ方・打ち方」を最初に教えてしまうこと。選手によってはできる場合もありますが、ほとんどの場合でうまくいかないものです。なぜならその選手たちは「動き方」を知らないからです。動き方の基本となる「立ち方」や「走り方」などができないのに、もっと難しい投打の動きができるはずがないのです。今作ではこの「動き方」に焦点を当て、ソフトボールの指導へとつなげていきます。
指導・監修は岡山市立竜操中学校の重田浩範監督。行く先々、複数の無名校を、すべて全国大会へと導いた名将です。
今回は重田監督の“指導のベース”となる部分を紹介しています。遠回りなようで、実は上達の近道となる要素。ビギナーはもちろんですが、クセが治らない選手や伸び悩む選手にも役立つ、そんな1本です。
「いい走りをすることがいいプレーに変わる」をモットーとした指導を紹介していきます。やっているメニュー自体は新鮮なものではありません。しかし、その考え方や意識させるポイントはこれまでのソフトボールではあまり言われてこなかったものです。「なにをやるか」ではなく「どうやるか」に着目してご覧ください。
■イントロダクション