今、子どもたちが大勢集まったとき、子どもたち同士で良い関係を築いていくのはなかなか難しいと言われています。そのような時にここで紹介する「コミュニケーションゲーム」を用いると子どもたちを一気に仲良くさせることができるのです。これらの活動には、初めて出会った子どもたちの身体と心とを和らげることができる、会話のきっかけをつかむことができる、身体を使って友だちと自然に触れ合うことができる、などの効用があります。四月の学級開きや授業の隙間などに用いると大変効果的です。また学校教育の現場だけでなく、地域の集まりなど様々な場面においても活用することができます。
このシリーズでは、演劇、ダンス、音楽それぞれの分野の専門家が、言葉や身体の動き、身近にある音を使って様々なコミュニケーションの方法を実践しています。
<コミュニケーションゲームの効用>
<基本ワーク>
●歩く/とまる/歩き出す
部屋の中を自由に歩き、合図で止まる。2人、3人などのグループをつくる時にも用いる全ての活動の基本ワーク。
●大きい声を出す
大きい声を出すコツとその練習法
<グループゲーム>
●円になってカウントで呼吸
みんなで呼吸を合わすワーク
●ボールなげ
名前を呼ぶこと、返事をすること、ボールを投げることの組み合わせゲーム。
●ツンツクツンゲーム
名前を呼んでその人に近づき、呼ばれた人は違う人の名前を呼んで、同じように指をさしながら呼んだ人へ近付いていく鬼ごっこ的ゲーム。
●合図まわし
円になって、拍手のパターンを順に回していく。徐々に複雑なパターンへ。