★一般的な中学校でも実施可能な「サイクル学習」とは!?
★教科書を繰り返し学習し、定着~発信する指導法!
★「音声」⇒「文字」⇒「表現」、言語習得に適した順序で!
岐阜県高山市立久々野(くぐの)中学校の「サイクル学習」は、横浜市立南高等学校付属中学校で行っている「5ラウンドシステム」※をベースとして、授業数が週4回でもできるように、また、繰り返す期間や授業の内容など、一般的な中学校でも実施可能な形に変えたものです。
中間テスト・期末テストを区切りとして1年を4つの期間に分け、教科書の該当する範囲の単元を「Listeningのラウンド」から始め、最後は「Retellingのラウンド」に到達するように「サイクル」を組んだ授業のすすめ方です。そして、学習到達度確認のパフォーマンス・テストを取り入れ、アウトプットの機会の充実のため市内全ALTを招いた交流や高山市を訪れる外国人観光客との交流も積極的に行っています。
各ラウンドの授業は、Activity 1とActivity 2の2つのパートで構成され、授業前半のActivity 1では帯活動で繰り返し話したり書いたりする活動を行い、後半のActivity 2では「文法」「Listening」「音読」「穴あき音読」「Retelling」など、各ラウンドで異なる学習活動を行い、教科書を4回に亘って繰り返し学び定着を図っていきます。
今作では、まず「ラウンド4:Retelling」の授業を例に取り、1時間の授業の流れをご覧いただきます。その後で、それぞれのラウンドの内容について授業の一部をご紹介します。教科書を繰り返し扱うことで定着を図る「サイクル学習」。ぜひ、参考にされ日々の授業づくりにお役立てください!!
※「5ラウンドシステム」とは...
横浜市立南高等学校付属中学校で生まれた、教科書を1年間で4~5回繰り返して学ぶ授業方法。教科書の本文をリスニングや音読など、1周ごとに学習の重点項目を変えてスパイラルに学ばせることで定着をはかっていく。英語力や表現力の向上に一定の効果が出ており、全国的にも注目を集めている。
■監修:巽 徹(岐阜大学教育学部 教授)
■授業者:田口 令子(前 岐阜県高山市立久々野中学校 教諭)
■使用教材:New Horizon English Course 2 Unit6 Rakugo in English(東京書籍)