今回の中学校数学・授業改善シリーズでは、中学校2年生との模擬授業を通してかれらの興味やアイデアを引き出し、課題を追究する過程で、数学的な見方や考え方を発展させ、数学を活用していく授業を展開しています。また、伝え合う高め合う活動を重視し、思考力、判断力や数学的に表現する力を豊かにはぐくむことを目指し、数学を学習する意味や必要性が生徒に実感的に分かるようにしていこうという新しい形の授業を提案していくものです。
また、第1巻目においては清水静海先生(日本数学教育学会会長)によるシリーズ全体のガイダンスとして学習指導要領改訂が数学教育に期待している点などについて明確にするとともに、各授業ではその単元における数学教育のねらいからみた意義について丁寧に解説しています。 今までになかった画期的な授業を提案しています。日々の授業の参考にぜひご覧いただければと思います。
●イントロダクション
●学習指導要領改訂の基本的な考え方
●平成期における学力観の変遷と生きる力
●新しい教育とこれからの数学教育
1.算数的・数学的活動を通すこと
2.表現すること
3.算数・数学を活用して考えたり判断したりすること