MSIアプローチは、筋骨格系疼痛の評価・治療法としてワシントン大学のシャーリー・サーマン教授らが開発した運動療法です。
姿勢・運動パターンの観察と筋インバランスの検査を中心とした評価プロセスによって、患者特有の運動系機能障害を見いだし、症候群として分類します。そして個々の症候群に対して、エクササイズと日常活動の指導・修正を中心に治療していく方法です。
本作では、MSIアプローチの基本となる考え方と、肩甲骨・上腕骨・頸椎の運動機能障害に対する系統的運動検査(姿勢・アライメントの観察、運動検査、筋パフォーマンス検査など)を一つひとつ実技で解説します。これらの評価項目はすべて治療に直結する重要なものです。さらに、代表的な運動系症候群を例にとり、マネジメントの実際をご紹介します。
系統的運動検査をベースにした評価プロセスで、特定方向の動きやすさ(DSM)や運動系の機能障害を捉えられれば、様々な運動系症候群に対しアプローチが可能で、ADLから職業・スポーツ活動まで幅広く応用できます。是非この映像をご覧いただき、MSIアプローチを日々の臨床にご活用ください。
■実技・解説:鈴木 勝(千葉メディカルセンター リハビリテーション科 科長/理学療法士)