呼吸リハビリテーションのプログラムは包括的なものであり、薬物療法、呼吸療法など様々のものが含まれます。この中で最も多いのは、外来プログラムとして用いられることの多い呼吸理学療法です。呼吸理学療法の目的は、一言で言うと、肺の換気とガス交換を改善させることです。このことにより、慢性呼吸不全では呼吸困難感の改善と運動耐容能の改善によるADLやHRQLの改善と病態の安定が期待できます。
このタイトルでは、上手に呼吸するための方法、息切れの原因の一つである運動耐容能を高めるための様々な訓練法とその評価法を紹介しています。数多くの症例で実践され効果が実証されていますので、医療現場、教育現場ですぐにご活用いただけます。
■実技・解説:宮川 哲夫(昭和大学保健医療学部理学療法学科助教授・医学博士・理学療法士・臨床工学技士・米国呼吸療法士)