総論
非特異的腰痛症に対する理学療法アプローチの歴史と現状、その疫学について解説。今後の講義を理解するための根幹となる内容です。
非特異的腰痛症の理学療法にあたって、腰部骨盤帯安定化についてここ30年来の歴史をひもときます。腹腔内圧理論から昨今の深層筋系理論に至るまでの推移を、エビデンスを交えながらくわしく解説します。
腰痛症のリハビテーションを行う際に必要不可欠な腰痛の総論について、以下の4項目を重点的に解説します。
(i)腰痛の疫学
(ii)特異的腰痛症・非特異的腰痛症の鑑別方法
(iii)現在世界的なスタンダードであるトリアージ〜Red flags・Green lights・Yellow flags分類〜
(iv)トリアージに準じた症例の供覧
以下の5点に着目した運動療法の効果について解説。最近注目の認知行動療法に関するレビューも取り上げています。
(i)機能障害
(ii)非特異的腰痛
(iii)深層筋障害
(iv)心理社会面
(v)病期