アクション・リサーチとは、問題を把握し、必要な対策を講じてその結果を検証するもので、今日、教師教育・授業改革の方法として注目されています。このシリーズでは、年間を通して、実際にアクション・リサーチに取り組み、授業改善に効果のあった指導法を紹介します。
今回はスキル・インテグレーションの理論を用いた平野先生の実践です。
スキル・インテグレーションとは、外国語習得のために4技能を統合することです。その結果、学習者はインプットとアウトプットの機会を十分与えられ、繰り返し学ぶことにより学習効果が上がることがわかっています。この作品では、授業の進め方とその指導の実際を具体的に紹介しています。また、年間指導計画やアクション・リサーチの結果についても詳しく解説しており、継続したカリキュラムの作成にたいへん役立つ内容となっています。
平成24年度から実施された新学習指導要領(高校は25年度から)には、「4技能を総合的に育成する」ことが明記されました。平野先生の実践は、新学習指導要領のモデルになるものです。なお、平野先生の実践は、2012年の全英連石川大会および2013年のJALT(全国語学教育学会)神戸大会で発表されました。
是非ご参考にしていただき、日々の授業改善にお役立てていただければと思っております。
■アクション・リサーチについて