「マッスルインバランスの考え方による腰痛症の評価と治療」-過緊張筋の抑制テクニックと弱化筋の活性化エクササイズ-
腰痛の患者は非常に多くみられ、80%以上の人が経験していると言われていますが、理学療法のエビデンス、評価方法・治療方法はまだまだ確立されたとは言えないのが現状です。近年、腰痛治療の主な目的は痛みの治療から痛みに関連した活動性低下の治療、再発予防へと変わってきています。
ここでは、筋、神経、骨、関節等に対し個別に治療するのではなく、全身的な評価を行い腰痛の原因となる過緊張筋、弱化筋を特定し、マッスルインバランスを改善、アライメントの修正と運動パターンの制御によって治療するという、マッスルインバランスの考え方による治療法を取り上げました。
姿勢・運動パターン・筋の長さ・軟部組織の評価とそれぞれの異常所見例について、そして、治療としての姿勢修正エクササイズ、過緊張筋の抑制テクニックと弱化筋の活性化エクササイズを詳しく紹介しています。
腰痛治療のガイドラインとして、そしてそれぞれのテクニックの習得にも最適です。
理学療法士をはじめ、腰痛治療に携わる全ての医療関係者の方々にご覧いただきたい内容となっています。
■実技・解説:荒木 茂(石川県リハビリテーションセンター 理学療法士、鍼灸師、マッサージ師)
■アシスタント:
森 健太郎(石川県済生会金沢病院 理学療法士)
山川 友和(石川県済生会金沢病院 理学療法士)