ゲームを想定したディフェンス分解練習~流れの中で精度の高いパフォーマンスを発揮するために~
◆すべてのドリルで「ゲーム中の場面」を意識させる!
◆情報収集と共有が練習をゲームライクに昇華させ、試合では勝率を高める!
バレーボールにおいて日々の練習は、パターン化されていることが多いです。これは前日との比較ができるというメリットがある反面、「選手が飽きてしまう」という声を聞くことがあります。主な原因は、プレーを反復するだけの「作業」になってしまっているからです。
鈴木監督はこの問題を解決するため、練習をより「ゲームライク」にすることにこだわっています。個人練習でも、やり方や考え方を工夫することで、ゲーム中で起こり得るケースを考えながら練習に取り組むことができ、チーム練習に繋げることができます。また、ゲームライクな練習で課題意識を与えることで、基本練習への意識を高めることも重要になります。
練習をゲームライクにするためには「情報共有」がポイントになります。そうすることで選手たちは指示を待つだけでなく、自ら発信する習慣づけにもなります。情報共有する努力は、チームワークの向上や勢い、という数字に表せないところにまで波及していきます。情報共有が浸透してきた正智深谷では、ゲーム中の課題を選手だけで解決することも多くなってきたと言います。本作では情報を得るためにポイントとなる「アイワーク」についても紹介します。
スポーツはミラクルがあるからこそ面白い。そんなミラクルを生み出すためには、日々の練習を作業にしないこと、皆が得た情報を共有して勝負に対する覚悟をポジティブに持つことです。歓喜に沸く瞬間に立ち会うために、この動画がお役に立てば幸いです。
■指導・解説:鈴木 康晋(正智深谷高等学校男子バレーボール部 監督)
■実技協力:正智深谷高等学校男子バレーボール部