重度の外傷の応急手当
「指を切断してしまった!」「ガラスの扉に激突して、破片が大量に刺さっている」「錆びたくぎを踏み抜いた!」「皮ふがえぐれて骨が見えている…」などなど。めったにないけれど、起こる可能性がゼロではない重症のケガ。その場の対処によって、症状が悪化したり、治癒までに時間がかかったりすることがあります。
緊急の重大なケガが起こったとき、落ち着いて適切な応急手当をするためには、日頃から知識と技術をくり返しおさらいして、まさかに備えることが大切です。大きなケガにショックを受けて怯える子どもの苦痛をやわらげ、症状を悪化させない応急手当について、救急総合診療医として日々治療にあたられている関根先生に伺います。
救急車が来るまでにするべきこと、注意するポイント、してはいけないことなど、応急手当の重要なポイントを、再確認していただきたいと思います。
■講師:関根 一朗(湘南鎌倉総合病院 救急総合診療科部長)