「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ」では、教科書で扱う英文の難易度が高く、内容理解に時間がかかることから、まとまった量の英文をアウトプットまで持っていく時間が十分に取れない、ということが考えられます。また、「英語表現Ⅰ・Ⅱ」では、内容的に質が高い英文のアウトプット不足が考えられます。そこで、内容があるインプットを行いつつ、まとまった量のアウトプットを行う時間を十分に取る方法を考えました。
スピークアウトとは、「1度使った教科書を次の年にもう1度使う」という試みです。1年目に学習した英文を、2年目にはアウトプットをゴールにすることで、自分が使うために英文を取り込むという意識が生まれ、内容理解も深まり、Inputがより意味のあるものになります。また、自分が使うために英文を取り込むので、Intakeも深まります。
この作品では、スピークアウトの概要と取り組みについて解説し、模擬授業を通して授業の進め方を詳しく紹介しています。また、鶴岡中央高等学校で実施された授業の中から、Final Task:Presentationの部分を中心に多くの実践事例も収録。ぜひ先生方にご覧いただき、挑戦していただきたい内容となっています。