PNF概論(臨床応用のために)-1
■PNFとは
■Philosophy(治療に対する考え方)
■Basic Principles(基本原理)とProcedure(手段)
PNFとは、Proprioceptive Neuromuscular Facilitationの略で、日本語では固有受容性神経筋促通法と呼ばれています。固有感覚受容器を刺激し、神経や筋などの働きを高め、身体機能を高めるというものであり、運動療法の一つでもあります。
この映像では、PNFの基礎となるPhilosophy(治療に対する考え方)、Basic Principles(基本原理)とProcedure(手段)、Techniques(テクニック)について、PNFの第一人者である市川繁之氏が最新の考え方とテクニックを詳しく解説しています。
そして、臨床応用編の第一弾として、「一般的な腰痛患者に対するアプローチ」について取り上げています。ここでは、急性期から回復期、日常生活に復帰させるための応用動作を行う時期といった流れに沿った治療プログラムとなっています。その中でPNFのPhilosophyである運動コントロールや運動学習の考え方を利用した治療の実際を紹介しています。
進化し続けるPNF理論と臨床における実践例は、全ての治療家の皆さんにとって興味深い内容と言えるでしょう。
■実技・解説:市川 繁之(国際PNF協会認定アドバンスインストラクター/理学療法士)
■協力:高井 豊(医療法人社団 森山医会)、野原 隆博(医療法人社団 森山医会)
医療
■PNFとは
■Philosophy(治療に対する考え方)
■Basic Principles(基本原理)とProcedure(手段)
■Techniques(テクニック)
◎「Techniques」の概要
◎動筋パターンの運動能力を改善
◎動筋パターンの中でリラクセーションさせることなく行う、求心性、遠心性、そして持続した静止性筋収縮
◎動筋パターンにおいて、開始肢位から、十分にエロンゲーションされた筋群への反復的ストレッチ
◎動筋パターンにおいて、運動域の中で収縮している筋群への反復的ストレッチ
◎患者に運動感覚や位置などを教えたり、その運動の最終位置を教えるテクニック
◎拮抗筋から動筋に筋緊張を低下させることなく変換させる交互性の動筋収縮
◎筋緊張を低下させることなく行う、拮抗筋と動筋の交互性の静止性筋活動
◎関節運動を起こさず、筋緊張を低下させることなく行う、拮抗筋と動筋の交互性の静止性筋活動
◎拮抗筋に随意的求心性収縮をさせ、それに対抗し、その位置を維持、そしてその後のリラクセーションを得る事により動筋の自動運動域を拡大させる
◎拮抗筋あるいは動筋に最適な静止性収縮をさせ、その後の拮抗筋のリラクセーションを得ることにより、動筋の自動運動域を拡大させる
■Stabilizing techniquesの利用
身体構造レベル(直接的アプローチ)
腰部周辺の腹筋・背筋を活性化し、安定性を学習
■Dynamic techniquesの利用
身体構造レベル(直接的アプローチ)
腰部周辺の腹筋・背筋を活性化し、拮抗筋と動筋のコントロール能力を高めてゆく
■座位にてStabilizing techniquesの利用
身体構造レベル/活動レベル
腰部周辺の腹筋・背筋を活性化し、体幹の安定性を学習
■Stabilizing techniquesとダイナミックな運動の組み合わせ(Mobility on Stability)
■実用的エクササイズ