TPR(Total Physical Response)とは、リスニング優先の指導法・学習法の一つで、外国語を聴き、体の動きを通して学ぶ方法です。英語圏の国々では一般的な指導方法として、特に英語圏以外の国からやってきた子ども達に英語を教育する際に役に立つ指導法として使われています。この海外では確立されている指導法を、日本の指導現場でもすぐに取り入れやすいように、体系的にまとめたのが本作です。
英語を「聞く」、それに反応して「動作する(話す)」という、母国語を自然に身につけた時と同じこの手法は、小学生のような英語初学者や、英語を苦手としている中高大学生まで広く有効です。 本作では、英語を始めたばかりの生徒に対するアルファベットの指導から、いろいろな品詞の語彙指導、文法指導など、様々な指導のバリエーションをご覧いただけます。
TPRは、黙読時の語彙の処理速度やリスニング、リーディング、スピーキングに対する指導にも効果が認められており、スムーズな小中接続に対する効果も期待できます。
英語を頭ではなく耳で捉えて抵抗無く反応出来るようになる!実際の言語使用場面に近い形で英語がどんどん身についていく!そんな画期的な指導法を、是非、日頃の授業の中に取り入れてみてください!
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小学校英語
アルファベットの指導では、最初の時間から文字を書き写すことはさせないで、十分に聴かせてから発音させ、さらに何度も聴かせて、文字の名前の発音になじませ、文字を見ながら発音を聴き、瞬時に文字を認識できるように指導していきます。また、TPRで指導できる語彙は、基本語彙から大学受験レベルの語彙まで、3000語以上の指導が可能です。ここでは、語彙が使用される場面や状況を設定した指導と、状況設定がない文型練習的な指導、そして抽象語の指導ステップについて紹介しています。