本作は、2017年6月に達セミ22周年記念セミナーとして東京で行われた「英語教育達人セミナー」の講座を収録したものです。
今回は、Graphic OrganizerやThinking routineの考え方に基づいたアクティビティと、より楽しく、解りやすく、アクティブに行える発音指導と歌を使った活動について、2人の先生方が紹介しています。
中学校で学習する英文法を、どのように捉え、指導していけば良いかを考えていきます。
まず最初に「料理とお皿」という比喩を用いて英語の文法を見つめ直します。また、スパイラルに英語力をアップしていくための活動例や教科書の本文などを使って音読や暗唱、リプロダクションなどの活動に取り組む際のポイントをご紹介します。
そして、メッセージを伝えるために必要な「幹」と、それらに彩りを加える「枝」に分類して、それぞれの役割を整理します。「意味順」が英語の幹、「名詞句」が英語の枝ではないかという提案です。どの段階においても具体的な授業の活動事例を紹介しながらすすめていきます。
今回は「協働学習のある英語授業をめざして」をテーマにして、ワークショップでは、広島市立井口中学校の胡子美由紀先生が、「生徒が互いに磨き合う学習環境の構築」について、 また、岡山県立岡山一宮高等学校の目崎浩子先生が、「高等学校での協働学習の実際」について紹介していただきました。参加者が生徒となって学習過程を体験しながら学ぶ形式で進められ、ペアワークやグループワークが、生徒の学びを促進し、助け合う心を育むことを実感することができました。
また、国際教養大学の内田浩樹教授が、大学院の学生やセミナー参加者と共にワークショップで紹介された活動を英語教育理論の観点から分析する公開レクチャーを実施しました。理論に照らし合わせてその効果を理解していることが、よい実践を生み出す条件となります。
全国から集まった参加者からは、「自分の授業に自分で限界を作ってしまっていた。生徒の可能性を信じて生徒を伸ばす授業に取り組みたい」などの声が聞かれました。 お二人の先生方の授業実践例と英語教育理論的にその効果を理解することで、明日からの英語授業のための大きなヒントが得られることでしょう。
「 コミュニケーション力と英語活用力を育成する指導 」
「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」で、世界で活躍できる人材の育成を目指し、小学校における英語教育の拡充強化、中学校・高等学校における英語教育の高度化などを通して生徒の英語力向上を目ざす取り組みが示されました。
しかし、英語教師が忘れてはならないのは、英語を媒体として人を育てるという視点です。豊かな人間性をもち社会に貢献できる人、そして自分のことを大事にできる人を育てることが英語教育の究極の目的だと思います。
本講座では、生徒が英語ということばに興味をもち、仲間と学びを深めていく中で他者とかかわり合う力を鍛え、ひとりの人間として豊かに成長していくことをめざした日々の実践を4技能統合型言語活動と協働学習を軸にして紹介します。
■ 胡子美由紀先生の紹介
2014年1月4日から3日間、函館で行われたセミナーの模様を収録しました。
このセミナーでは、豊富な指導経験を持つ英語教育実践者から授業改善のための手法を学び、その共有化を目指します。そして、全国の英語科教諭のネットワークを構築し、英語教育の発展を目的とします。
中学校で学習する英文法を、どのように捉え、指導していけば良いかを考えていきます。
まず最初に「料理とお皿」という比喩を用いて英語の文法を見つめ直します。また、スパイラルに英語力をアップしていくための活動例や教科書の本文などを使って音読や暗唱、リプロダクションなどの活動に取り組む際のポイントをご紹介します。
そして、メッセージを伝えるために必要な「幹」と、それらに彩りを加える「枝」に分類して、それぞれの役割を整理します。「意味順」が英語の幹、「名詞句」が英語の枝ではないかという提案です。どの段階においても具体的な授業の活動事例を紹介しながらすすめていきます。
本作は、2017年6月に達セミ22周年記念セミナーとして東京で行われた「英語教育達人セミナー」の講座を収録したものです。
今回は、Graphic OrganizerやThinking routineの考え方に基づいたアクティビティと、より楽しく、解りやすく、アクティブに行える発音指導と歌を使った活動について、2人の先生方が紹介しています。
今回は「協働学習のある英語授業をめざして」をテーマにして、ワークショップでは、広島市立井口中学校の胡子美由紀先生が、「生徒が互いに磨き合う学習環境の構築」について、 また、岡山県立岡山一宮高等学校の目崎浩子先生が、「高等学校での協働学習の実際」について紹介していただきました。参加者が生徒となって学習過程を体験しながら学ぶ形式で進められ、ペアワークやグループワークが、生徒の学びを促進し、助け合う心を育むことを実感することができました。
また、国際教養大学の内田浩樹教授が、大学院の学生やセミナー参加者と共にワークショップで紹介された活動を英語教育理論の観点から分析する公開レクチャーを実施しました。理論に照らし合わせてその効果を理解していることが、よい実践を生み出す条件となります。
全国から集まった参加者からは、「自分の授業に自分で限界を作ってしまっていた。生徒の可能性を信じて生徒を伸ばす授業に取り組みたい」などの声が聞かれました。 お二人の先生方の授業実践例と英語教育理論的にその効果を理解することで、明日からの英語授業のための大きなヒントが得られることでしょう。
「 コミュニケーション力と英語活用力を育成する指導 」
「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」で、世界で活躍できる人材の育成を目指し、小学校における英語教育の拡充強化、中学校・高等学校における英語教育の高度化などを通して生徒の英語力向上を目ざす取り組みが示されました。
しかし、英語教師が忘れてはならないのは、英語を媒体として人を育てるという視点です。豊かな人間性をもち社会に貢献できる人、そして自分のことを大事にできる人を育てることが英語教育の究極の目的だと思います。
本講座では、生徒が英語ということばに興味をもち、仲間と学びを深めていく中で他者とかかわり合う力を鍛え、ひとりの人間として豊かに成長していくことをめざした日々の実践を4技能統合型言語活動と協働学習を軸にして紹介します。
■ 胡子美由紀先生の紹介