1ピリオドで確実に15点以上取るためのオフェンスドリル
チームに落とし込むべきオフェンスファンダメンタル!
2017年、全中で準優勝した鳥屋野中学校。チームの理念は「各ピリオド15-10のゲームをつくり60-40で勝利する」というもの。そのために、なるべくターンオーバーをせずに、1回の攻撃で1回以上のシュートが打てるようにする、ということを指導しています。その攻撃こそが、堀流「人とボールが止まらないバスケットボール」です。
今回は鳥屋野中学校で行われている、「新チームが始まって2~3か月で習得すべきオフェンスドリル」を収録しています。ボールを奪われないための基礎力を向上し、パスがつながるための連動を習慣化することで、人とボールが動き続けるバスケを具体化していきます。
初心者ばかりのチームでもイチからレベルアップするためのファンダメンタルが揃っており、全国を目指すようなチームでも堀監督の細かい視点で行うドリルによってスペーシング・パッシングの向上が見込めます。ぜひご自分のチームにも活かしてみてください!
15点が確実に取れると見込めると、相手に合わせたチーム戦略も見えてきます。オフェンス面で余裕を持てる分、「相手のエースを抑える」「インサイドで持たせない」などディフェンス面に焦点を合わせた指示で試合に入ることもできますし、相手の攻め方や守り方を余裕を持って見ることができるので、極端な流れからチームが大きく崩れてしまうようなことが減少します。
女子で全中を2連覇した豊野中学校も同じく「1ピリオド15-10」の考えを持って試合に臨むチームでしたが、『「どこで15点を取るか、どうやって10点で抑えるか」だけを考えて戦っていた』と監督も仰っていました。1ピリオドで15点を確実に取っていくのは難しいことです。
ただ、この作品を見ることでその根幹にある考え方、15点を取っていくためのスキルは間違いなく身につけることができます。ぜひ、チームに取り入れてみてください。
■指導・解説:堀 里也(新潟市立鳥屋野中学校男子バスケットボール部監督)
■実技協力:新潟市立鳥屋野中学校男子バスケットボール部